これまで、プレイステーションなど独自の会社経営方針でたくさんのヒットを飛ばしてきたソニー・コンピューターエンタテインメント。これまでの、実績と今後の活躍に目が離せません。

年代とヒット商品

1993年 株式会社ソニー・コンピューターエンタテインメントを設立
1994年 「プレイステーション」発売し、大ヒットとなる
2000年 「プレイステーション 2」発売
2004年 「プレイステーション・ポータブル」発売
2006年「プレイステーション 3」発売

1994年に当時としては最先端の3D映像技術を売りにした家庭用ゲーム機のプレイステーションで一気にハードウエア市場に参入し、セガのセガサターンや任天堂と激しい競争をしました。またファイナルファンタジーシリーズもあり、発売からわずか3年でゲーム市場におけるトップに立つことになりました。
引き続き、プレイステーション2でも、セガのドリームキャストや任天堂のニンテンドーゲームキューブ、マイクロソフトのXboxなどの競合商品を相手取り優位を維持し、DVDプレイヤー普及に貢献しました。

しかし、2004年に発売したプレイステーション・ポータブルや、ブルーレイプレイヤーとしても普及の引導役を期待されていた2006年発売のプレイステーション3は、任天堂のニンテンドーDSや、WiiやXbox 360との普及競争により、PSPではDSに大きく差をつけられ、PS3では世界シェア最下位までなってしまいました。しかし、薄型のPS3発売以来PSPでもモンスターハンター ポータブルなどキラーソフトが発売されヒットとなっています。

戦略

プレイステーション2からは主要半導体の自社での生産を行っています。他社半導体メーカによる供給と異なり、部材確保のタイミングやコストを管理しやすい利点があり大きな強みになっています。
それにより、発売初動から安価な値付けを実現してきた。例えば、プレイステーション2の国内初動100万台販売やPSPの約2万円の価格など、従来のこれらの規模の製品ではあまり例のない販売実績をもっています。 特にPSPは立上げ当初から最先端のプロセス技術を用い、高いコスト性能比や電力性能比を実現しておりライバル社との差別化に成功しています。