世界に影響を与え続け、世界でトップシェアを誇る任天堂。今まで数多くのヒット商品を生み出してきました。その歴史と活躍を詳しく見てみます。それに加え、気になる今後の動向に迫ります。

任天堂の歴史

もともとは京都で花札屋として創業したおもちゃ専門の企業でした。第二次世界大戦前、日本専売公社(現在の日本たばこ産業)と手を組み、タバコと同じ箱のサイズである花札などのカードゲームを全国販売していました。

1983年にはファミリーコンピュータ(ファミコン)を発売し、大ヒットとなりました。ファミコンにより任天堂は、他社からのゲームのソフト製造・販売に対するライセンス制度を導入たことにより、市場の独占に成功しました。このように、現在のテレビゲーム産業の基礎を作ったのです。また、ゲーム機のハードウエア 、ソフトウエアを製造販売する大手企業の一つとして注目を集め、今日でも世界のトップのシェアを誇る会社となっています。

1989年には携帯型ゲーム機ゲームボーイを発売し、翌1990年にはスーパーファミコンを発売し、どちらも大ヒットを収めました。

やがて「ファミコン」、「Nintendo」という名前がいろいろな代名詞として使われるようになりました。 例えば、日本では、"ファミコン"という言葉が、家庭用ゲーム機全般を示して用いられました。また、海外では「Nintendo」という言葉はビデオゲームの一般の俗称として用いられていました。1990年代ごろからは「Nintendo」の示す意味は「仮想現実の」などと拡大解釈されるようになり、任天堂の影響力のすごさが分かります。

ファミコン、スーパーファミコンと二世代に渡って家庭用ゲーム機のトップシェアを誇った任天堂でしたが、1994年に新規参入したソニー・コンピューターエンタテインメントのプレイステーションが大ヒットになったため、低迷の時期を迎えます。その背景には、ソニー・コンピューターエンタテインメントが新規参入を促進するために打ち出した規制緩和策や、従来の「ゲーム機は子どものおもちゃ」という固定観念を破りました。

転換期

2004年に任天堂は携帯用ゲーム機ニンテンドーDSを発売し、大ブームになりました。これにより日本の携帯型ゲーム機販売台数は増え、家庭用ゲーム機市場における携帯型機と据置型機のシェアは逆転することになります。

また、Wiiを発売し、任天堂は実に10数年ぶりとなるゲーム機市場でトップとなりました。

これまで、たくさんのヒットを出し続けてきた任天堂。
今後、世界で任天堂の動きから目が離せません。